マンホールから作業員4人が転落し死亡した現場=2025年8月3日午後2時19分、埼玉県行田市、小崎瑶太撮影

 埼玉県行田市で下水道管の調査中に作業員がマンホール内で転落し、4人が亡くなった。

 4人はいずれも安全帯(命綱)や呼吸を保護するマスクをつけておらず、最初に倒れた一人を助けようとして次々にマンホールに入り、倒れたとみられている。この事故を、下水道管の維持管理に携わる人たちはどう見たのか。

下水道管メンテの同業他社に聞くと

 「社内では事故が発生した場合はすぐに消防を呼び、二次被害を防ぐために他の作業員はマンホールの中には入らないよう伝えている。ただ、気持ちは分かる。体が動いてしまったのではないか」

 下水施設のメンテナンスをする長野市の企業の担当者は、こう語った。

 この会社では、社員には、必…

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