読売ジャイアンツ(巨人)の投手だった小俣進さん(73)は、長嶋茂雄さんと深い付き合いがあった。
選手や監督専属広報として、さらに職を離れてからもプライベートで接し、50年近い歳月をともに歩んできた。「ミスター」の素顔を誰よりも近くで見てきた一人だ。
小俣さんが「目が回るほど忙しかったけれど、一番楽しかった」と振り返るのが、ミスターが2度目の巨人監督に就任した1992年秋から2001年に退任するまでの9年間だ。
就任直後から専属広報を任され、殺到するテレビ、新聞、ラジオ、雑誌などのメディア対応を一手に託された。
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そんな中、ミスターに誘われたのが芸術鑑賞だった。当時、東京都内で開催されていた「ピカソ展」に同行し、驚いた。
「小俣。これはピカソのブル…