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騎手から教官になった内田利雄さん。ピンクの勝負服はピンクのポロシャツにかわった=2025年8月22日午前6時16分、栃木県那須塩原市接骨木、海東英雄撮影
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 旧宇都宮競馬出身の騎手で今年3月に現役を引退した内田利雄さん(63)。勝負服の色から「ミスターピンク」の愛称で親しまれた。4月から栃木県那須塩原市の地方競馬教養センターで教官として騎手育成に携わり、第二の競馬人生を歩む。

 内田さんは、2005年の宇都宮競馬の廃止後、本拠地をもたず各地の地方競馬場で騎乗。「さすらいジョッキー」の異名ももつ。46年超の騎手人生で、地方競馬で通算3613勝をあげた。最後は浦和競馬で引退するが、埼玉県浦和競馬組合では内田さんの功績をたたえ、勝負服の「桃、胴白星ちらし」が永久保存された。

 内田さんは「自分はピンクの勝負服で名前を覚えてもらえた。すごくうれしい」と話す。ピンクの勝負服はいま、ピンクのポロシャツにかわった。

 地方競馬教養センターは、地方競馬の騎手をめざす若者たちが2年間の寮生活をしながら必要な知識や技術を学ぶ施設。全国からの騎手候補生は19人。内田さんは参与(マイスター職)として指導にあたる。栃木県小山市に家があるが単身赴任だ。

 センター側から誘いがあった…

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