山形市の夏の風物詩「山形花笠まつり」のPRを担う「ミス花笠」の募集が始まっている。これまで女性に限っていた応募条件を男性もOKとした昨年に続き、主催団体は今年から「未婚」の条件を外すことを決めた。ただし、「ミス」の名称や女性用の衣装はそのままにする判断とした。
主催する山形県花笠協議会と花笠まつり実行委員会などは、昨年に女性限定としてきた条件を男女不問に変更。多様性やジェンダー平等の推進が目的で、これまで「県内に住む18歳以上の健康で明朗な未婚女性」だった応募条件から「女性」を削除し、「未婚の方」とした。
未婚を条件に残したのは、祭りが開催される3日間以外にも観光PRなど多くの派遣業務があり、未婚者の方が対応しやすいとの判断からだったという。
ただ、改めて内部で協議した結果、「こちらの勝手な想像で、本人が判断することだ」との意見が出たという。このため、今年(8月5~7日)の募集要項では、応募資格から「未婚」を外し、「県内に住む18歳以上の健康で明朗な方」とした。また、「県内外におけるイベントや観光キャンペーンに、平日・休日問わず年間10件程度の派遣事業に協力できる方」との内容や、練習日数などを記載した。
一方で、名称は未婚女性を指す「ミス花笠」を継続し、着用する衣装も従来のままとした。担当者は「ミス花笠も今年で63回目となり、認知度もだんだん高まってきている。あくまで固有名詞として残すことにした」と説明する。衣装については、これまでのミス花笠の衣装が親しまれていることから「派遣業務に当たり、今ある衣装を着て踊る方を呼びたいという依頼が非常に多い」ことを理由に挙げる。
解禁の昨年は男性2人が応募、選ばれたのは…
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