絶対に乗り込むことのできない小さなミニカーに足を突っ込んでみたり、人形用の小さな靴を履いてみようとしたり――。
これらは「スケールエラー」と呼ばれる行動で、1~2歳ごろの子どもにしか見られない。言語能力の発達が関係している可能性があることを、大阪大学と江戸川大学などの研究チームが明らかにした。
スケールエラーは、20年前に科学誌サイエンスで初めて報告された。発達心理学や工学、神経科学など様々な分野で関心が持たれてきたが、1~2歳ごろのどの時期に多くみられるのかという統一的な見解さえなく、研究者によって主張が異なっていたという。
そこで研究チームは、過去の…