ミャンマー東部で犯罪組織のオンライン詐欺に協力させられていたとされる外国人1万人を救出する動きが始まった。世界各地の母国へどう帰すかが問題になっている。
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タイ警察によると、ミャンマー東部ミャワディを中心に国境地帯で詐欺に絡む外国人は約1万人に上る。タイメディアによると、ミャワディでは現地を支配する武装勢力が、詐欺グループの拠点から外国人を連れだして、ミャワディ市内のスタジアムに集め、タイへの送還の準備を進めている。
送還の第1陣は今月12日。エチオピア、ケニア、ウガンダ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、パキスタン、中国、ブラジルなど20カ国・地域の260人がミャンマー側からタイ側に引き渡され、国境から約80キロ離れたタイ国軍の基地に収容された。
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