Smiley face
写真・図版
ミャンマー最大都市ヤンゴンで2021年2月15日、クーデターを起こした国軍への抗議活動として「不服従運動(CDM)」への参加を呼びかける市民=ロイター

 ミャンマーで全権を握る国軍は13日、3年前のクーデターへの抗議として職場放棄した政府職員らを「ブラックリスト」から外すと発表した。実質的に職場復帰を求めた形だ。だが国軍への反発は根強く、応じる人は限定的だとみられる。

  • 「不服従運動」参加するか、学校に残るか 割れる教員、壊れゆく教育

 こうした離職は「不服従運動(CDM)」と呼ばれ、2021年2月のクーデター直後に、国立病院の若手医師らが非暴力的な抗議の意思表示として始めた。すぐに政府職員や教員などに拡大し、最大約42万人が参加したとされる。新たな職が見つからずに困窮する人も多く、職場に戻った人もいたが、民主派が立ち上げた「統一政府(NUG)」は昨年、約21万人がCDMを続けていると主張。対する国軍はCDMに加わった公務員らを「ブラックリスト」に載せ、行方を追ってきた。

 国軍は13日付の国営紙で…

共有