ミャンマーで「国軍記念日」を迎えた27日、軍事パレードなどの式典が首都ネピドーで開かれた。2021年のクーデターで国軍が全権を掌握後、国軍との関係を深める中国とロシアを含め、14カ国の軍関係者が出席する中、ミンアウンフライン最高司令官は演説で12月に総選挙を実施すると説明した。
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3月27日は、第2次大戦中に国軍の前身組織が旧日本軍に蜂起した日で、今年80周年を迎えた。パレードでは国軍が製造したという偵察機3機が上空を飛行し初披露されたほか、7780人の兵士らが行進した。
ミンアウンフライン氏は演説で、ミャンマー独立後から続いた過去の少数民族武装勢力との内戦などに触れ、「国軍は国家を守るため多大な犠牲を払ってきた」と強調。現在国軍と戦う民主派や少数民族の武装勢力を、国家を分裂させる「テロリスト」と批判し、「正義の戦争を続ける」とした。同時に、武装勢力に武力の放棄を求め「対話を通じた解決を追求すべきだ」と主張した。
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