バンコクで建設中に倒壊したビル。高さ20メートルほどのがれきの山になった=2025年3月29日、武石英史郎撮影

 ミャンマーで28日に発生した地震で、隣国タイでも被害が出た。震源から1千キロほど離れた首都バンコクでは建設中の高層ビルが倒壊。高層マンション上階にあるプールの水が大きく波打ちこぼれる様子なども報告されている。

 筑波大の八木勇治教授(地震学)の解析によると、今回の地震は約70秒間にわたり200~280キロに及ぶ断層が破壊したことで起きた。震源から南側に10秒間、破壊が進んだ後、南北方向に破壊が広がったという。

 気象庁や専門家は、バンコクで被害が生じた要因として、ゆっくりとした大きな揺れが長く続く「長周期地震動」の可能性を指摘する。周期の合う高い建物が共振して、揺れやすい。

 長周期の揺れは、短周期の揺…

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