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地震の被害を受けたミャンマー中部マンダレーでは、自宅が損壊するなどして屋外で避難生活を送る人の姿が多く見られた=2025年3月31日、マンダレー、笠原真撮影

 ミャンマーでマグニチュード7.7の地震が起きてから11日で2週間が経った。同国で実権を握る国軍の発表によると、死者は3649人、負傷者は5018人に上り、約6万棟の住宅や2366校の学校が損壊した。被災地は猛暑が続き、感染症や心理的負担の増大など、被災者の健康面の悪化が懸念されている。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、地震の影響を受けた人は1720万人に上る。国連が7日発表した被災地の58万8千人に対する初期調査では、47%が食料や飲料水、医療などの緊急支援を受けられていないという。

 震源地に近く被害が大きい北西部ザガイン管区に住む男性(57)は11日、電話取材に「水不足が深刻だ。支援物資には水も含まれるが、私は地下水を煮沸して飲み水にしている」と話した。援助物資の受け取りを巡り、住民同士で争いも起きるという。

 地震により市街地の配水管な…

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