ミャンマーでマグニチュード7.7の地震が起きてから11日で2週間が経った。同国で実権を握る国軍の発表によると、死者は3649人、負傷者は5018人に上り、約6万棟の住宅や2366校の学校が損壊した。被災地は猛暑が続き、感染症や心理的負担の増大など、被災者の健康面の悪化が懸念されている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、地震の影響を受けた人は1720万人に上る。国連が7日発表した被災地の58万8千人に対する初期調査では、47%が食料や飲料水、医療などの緊急支援を受けられていないという。
震源地に近く被害が大きい北西部ザガイン管区に住む男性(57)は11日、電話取材に「水不足が深刻だ。支援物資には水も含まれるが、私は地下水を煮沸して飲み水にしている」と話した。援助物資の受け取りを巡り、住民同士で争いも起きるという。
地震により市街地の配水管な…