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2024年8月、ミャンマー国軍の軍管区司令部を占拠したとする、少数民族武装勢力「ミャンマー民族民主同盟軍」の兵士ら=同軍のX(旧ツイッター)から

 内戦下のミャンマーで昨年、国軍が司令部を置いていた北東部シャン州の主要都市ラショーを少数民族武装勢力が占領したことを巡り、中国外務省は22日、停戦監視団を現地に派遣したと明らかにした。ラショーでは武装勢力が撤退を始めたと伝えられ、背景には中国の働きかけがあったとみられている。

 この武装勢力は、中国系の少数民族コーカンの「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」。独立系メディアのミャンマー・ナウなどによると、MNDAAは今月上旬からラショーからの撤退準備を開始し、国軍の行政職員や警察がラショーに戻り始めたという。

 この動きにからみ、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は22日、国軍とMNDAAの双方の要請に基づいて停戦監視団を派遣し、ラショー市街地の「安定的で円滑な引き渡し」を見届けたと述べ、プロセスが一定程度進んだことを示唆した。

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