ミュージカル「ある男」(メ~テレ主催)が8月、愛知県内で上演される。ある男のX役を演じる小池徹平さん(39)は「濃密な芸術を楽しんで」と呼びかける。
「ある男」は平野啓一郎さんの小説が原作で、2022年には映画化もされている。
不慮の事故で亡くなった「谷口大祐」と名乗る男は実は全くの別人だった。なぜ、名前も過去も偽って生きてきたのか。男の妻から調査の依頼を受けた浦井健治さん演じる弁護士の城戸章良(あきら)は、その闇に踏み込んでいく。そして「自分」とは何かという葛藤に向き合う――。
小池さんは「すでに亡くなっているXが城戸と同じ世界線にいる描写は、舞台ならではの表現」と話し、「(観客の)みなさんにもXってどういう人間なの?と章良目線で考えてもらい、一緒にXを探す旅に出られたら」と意気込む。
東海市芸術劇場の大ホール。8月30日は正午と午後5時開演の2公演、同31日は午後1時開演。チケットは全席指定で1万5千円。観劇時の年齢が25歳以下の人を対象にしたU-25チケットは7500円(座席数限定、本人確認書類必要)。