メキシコのシェインバウム大統領は27日、トランプ米政権発足後の1週間で受け入れた強制送還者について、認めないとしていた自国民以外も受け入れたことを明らかにした。移民をめぐるトランプ政権の強硬姿勢が背景にあるとみられ、北部の国境地帯ではシェルターを整備するなど政府は対策に追われている。
シェインバウム氏は会見で、1週間で受け入れた強制送還者が4094人にのぼったと言及。過去と比較しても「実質的な増加はない」とも述べた。AFP通信によると、昨年1~11月の送還者は1カ月あたり約1万7千人だったという。
だがシェインバウム氏は、今回の送還者にはメキシコ人以外も含まれていると明らかにした。「史上最大の強制送還」を目玉政策に掲げるトランプ氏が昨年11月に当選してから、シェインバウム氏は送還者を出身国に送るよう求め、自国民以外の受け入れを認めない方針を示してきた。
だがトランプ政権は関税の引…