「Meta Osaka」社長の毛利英昭さん=大阪市浪速区、中島隆撮影

 大阪城や道頓堀、今はない大阪球場……。それらをゲームやeスポーツなどネット上の仮想空間「メタバース」でつくり、利用者が自分の分身を動かせる。そんなサービスを提供している会社が「Meta Osaka」(大阪市)だ。

 社長の毛利英昭さん(53)は言う。「大阪のおもろいことは、大阪の会社でせんとアカンよね」と。

 でも……。毛利さんの出身は福岡県は北九州市。どうして、そんな心境にたどりついたのだろうか。

 毛利さんが11歳の時、父が営んでいた呉服店が倒産した。会社員に転職した父の転勤で、縁もゆかりもない京都市に一家は引っ越した。

 毛利さんは思った。転勤場所で子どもの将来が変わることがあるかも、と。

 そして、決意した。自分の人…

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