イタリアのメローニ首相は17日、ワシントンでトランプ米大統領と会談する。「トランプ関税」で世界経済が混乱に陥るなか、欧州連合(EU)の中でトランプ氏と良好な関係を保つ数少ない首脳の一人として、関税問題で米欧の仲介役を果たせるか。政治的手腕が試される。
「私はどんなプレッシャーも感じていない。自分が何を代表し、何を守っているのか自覚している」。メローニ氏は訪米を翌日に控えた15日、ローマで開かれた起業家の授賞式で、相互関税の交渉をめぐってトランプ氏から好条件を引き出す自信を見せた。
トランプ氏による相互関税に対して、EUでは加盟国間に立場の違いがある。メローニ氏は「貿易戦争」を回避するために報復措置には慎重姿勢で、国内企業に対米投資の凍結を呼びかけたマクロン仏大統領らと距離を置く。
イタリア政府によると、メロ…