中国を訪問したロシアのプーチン大統領は、習近平(シーチンピン)国家主席との16日の会談で、経済分野のつながりを強める意向を鮮明にした。ただ、中国はウクライナ侵攻をめぐり、「ロシア包囲網」を固めたい米欧の圧力を受けており、対ロ関係には慎重な対応も迫られている。
- 米国の対中包囲網に「反対」 プーチン氏と習近平氏が会談し共同声明
「相互の貿易や投資は第三国の影響から確実に守られている。銀行分野の連携を強化し、決済サービスを提供する」
プーチン氏は同日の共同会見でこう述べ、米欧の圧力が中ロの貿易には影響しないと強調した。習氏も物流分野などで協力を深め、米欧によるサプライチェーン(供給網)切り離しの動きに対抗する姿勢を見せた。
車もスマホも… ロシア経済は「中国頼み」
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