モスクワ郊外のバラシハで2025年4月25日、自動車が爆発し、ロシア軍幹部が死亡した現場=ロシア独立系メディアのSNSから

 ロシアの連邦捜査委員会は25日、モスクワ郊外のバラシハで自動車が爆発してロシア軍参謀本部幹部が死亡し、殺人事件として捜査を開始したと発表した。プーチン政権は5月9日の対独戦勝80年を盛大に祝う計画だが、事件を受け、一段と警戒を強めるとみられる。

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 発表によると、死亡したのは軍参謀本部作戦総局次長のヤロスラブ・モスカリク中将。手製の爆発装置が車に設置されていたという。

 ロシア独立系メディアなどは、モスカリク氏が車の近くを歩いていて、遠隔装置で爆発が起きた可能性があるなどと伝えた。爆発した車の最後の所有者が、ウクライナ北東部スーミ出身という情報もある。ロシア国防省に近い軍事ブロガー「ライバー」は、ウクライナの情報機関が関与した可能性を指摘している。

 この日モスクワでは、プーチ…

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