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手製の笛を吹くモンベルの辰野勇会長=2025年6月26日、大阪市西区、有元愛美子撮影
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 「ギタマン」の愛称で知られる全国高校ギター・マンドリン音楽コンクール。今年も全国16都府県58校が参加し、7月26、27日に大阪府吹田市の市文化会館で開かれる。主催する全日本高校ギター・マンドリン音楽振興会の会長を務めるのは、アウトドア用品メーカー「モンベル」(大阪市西区)会長で創業者の辰野勇(いさむ)さん(77)だ。登山家としても知られる辰野さんに、音楽への向き合い方や高校生への思いを聞いた。

連載 ギタマン♪

全国高校ギター・マンドリン音楽コンクール(全日本高校ギター・マンドリン音楽振興会、朝日新聞社主催)が7月26、27日、大阪府吹田市の市文化会館で開かれる。全国16都府県から58校が参加し、日頃の練習の成果を披露する。

 ――辰野さんが振興会の会長になった経緯は

 知人でもある前会長に頼まれてね。基本的に、頼まれたら断らないというのが僕の信条なのですが、高校生たちを応援する舞台ということもあり、協力させてもらっています。2022年度の大会から毎年、コンクール会場で演奏も聴いていますよ。

 ――初めてコンクールでの演奏を聴いたときの感想は

 ギターもマンドリンも、とても哀愁があり、日本人の感性に触れる音の響き。1人による演奏は何度も聞いたことがあるけれど、コンクールは多いと100人近くが演奏する。オーケストラに近いかな。あんなに、音の迫力があるとは驚いた。

 ――モンベルはマンドリンやギターを雨から守る楽器ケース用のレインカバーも販売されていますね

 コンクールに参加している高校生たちからの、雨の日に楽器を守るための専用カバーがあればいいのにというリクエストを受けて開発した。ギター用とマンドリン用の2サイズで、耐久性と耐水性に優れた素材を使っている。縫い目にシームテープ処理を施していて、高い防水性もある。コンパクトに収納もできて、好評ですよ。

 ――マンドリンやギターのご経験は?

 ギターは高校生の頃に弾いて…

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