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 沖縄本島の北部に生息する飛べない鳥、ヤンバルクイナの羽毛にすむ新種のダニが見つかった。法政大などのチームが発見し、和名はヤンバルクイナウモウダニと命名された。宿主に害を与えない「良いダニ」だという。

 今回見つかったのは、鳥類の羽毛にすみついて生きるウモウダニの仲間。体長は1ミリに満たない。宿主の血を吸ったり皮膚を食べたりはせず、羽についた油や菌類を食べてくれる小さな掃除屋だ。ウモウダニと宿主は、互いに支え合う「相利共生」の関係にあると考えられている。

 チームは、2008~20年にかけて環境省の事務所が収集し、保管していたヤンバルクイナの冷凍標本33個体を調査。計300枚以上の羽に、ウモウダニが付着していないかを探した。その結果、ウモウダニが付着したヤンバルクイナが5個体見つかった。

 チームによると、発見されたダニは、オスの脚は短く、体の後ろ部分がやや細長いなど、これまでに報告されていたウモウダニの仲間とは異なる特徴を持っていた。形態などをさらに詳しく調べ、新種とわかった。

 世界共通の名前となる学名は…

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