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 経営再建中の繊維大手ユニチカ(大阪市)は25日、繊維事業のうち、ユニホームや寝具向け繊維などの事業を同業のシキボウ(同)に売却することで基本合意したと発表した。祖業である繊維事業からの撤退を決めており、不織布事業や合成繊維事業もそれぞれ別の2社に売却する方針だ。

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ユニチカ本社が入るビルの前の銘板=2025年5月18日午後1時33分、大阪市中央区、諏訪和仁撮影

 シキボウには中国やベトナムといった海外の営業拠点も売却する。それぞれの事業の譲渡は年内を予定しており、雇用をできるだけ維持するよう求めている。売却額は今後詰める。ユニチカは繊維事業の主力工場、岡崎事業所(愛知県岡崎市)はすでに同業のセーレン(福井市)への売却で合意しており、これで撤退事業の大半で譲渡先のめどがたったかたちだ。今後は包装、工業用のフィルムなど高分子事業に注力する。

 ユニチカは昨年11月、官民…

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