ユニチカ本社が入るビルの前の銘板=2025年5月18日午後1時33分、大阪市中央区、諏訪和仁撮影

 経営再建中の繊維大手ユニチカ(大阪市)は20日、同業のセーレン(福井市)と繊維事業などの売却に向けた基本合意を結んだと発表した。セーレンは旧カネボウの繊維事業を買収し、再生させた実績がある。これで、ユニチカの岡崎事業所(愛知県岡崎市)の存続にめどがついた。

 売却の対象は岡崎事業所が手がける衣料繊維、不織布、産業繊維、ポリエステル原料の4事業。8月初旬までに最終契約を結び、年内に譲渡を完了させる予定。売却金額は未定。岡崎事業所の約400人と関連する営業部門をあわせて500人超の雇用が維持される見通しだという。

 同日、大阪市内で会見したセ…

共有
Exit mobile version