大人形を飾り付けた山車が歴史的な街並みを曳(ひ)き廻(まわ)された=2024年10月11日午後2時39分、千葉県香取市佐原、小林誠一撮影

 「佐原の大祭秋祭り」が11日、千葉県香取市佐原で始まった。約300年の歴史を誇り、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。13日までで、3日間で計33万人の人出が見込まれている。

 大祭は夏と秋にあり、秋は諏訪神社を中心とした祭礼。大人形を含めると、最大で高さ8メートル近くにもなる山車14台が、江戸情緒が残る街並みを佐原囃子(ばやし)にあわせて曳(ひ)き廻(まわ)される。今秋の山車は、3日間とも各町内で定めたコースを回る「乱曳(らんび)き」となる。

 11日の佐原は、久しぶりの秋の青空。小野川沿いの重要伝統的建造物群保存地区で多くの観光客らがカメラに収めていた。

 期間中は、道路の規制が行われる。利根川河川敷に特設した駐車場から祭り会場まで、有料の舟やバスが出ている。(小林誠一)

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