ドイツ北西部エムデンにある独自動車大手フォルクスワーゲンの工場=2025年2月18日、寺西和男撮影

 欧州連合(EU)統計局が30日発表したユーロ圏(20カ国)の1~3月期の実質域内総生産(GDP、速報値)は、前期比0.4%増だった。この状態が1年続いた場合の年率換算で1.4%増と、伸び率は昨年10~12月期(年率1.0%)を上回った。

 国別では、ユーロ圏最大の経済国ドイツが前期比0.2%増、フランスが同0.1%増となり、ともに2四半期ぶりにプラス成長に転じた。イタリアは同0.3%増だった。

 トランプ米政権の関税措置前の駆け込み需要などで、EUから米国向け輸出が伸び、製造業でも持ち直しの動きが見られた。ただ、関税措置の影響を踏まえ、独政府が今年の実質GDP見通しを0.3%増からゼロ成長に引き下げるなど、先行き懸念は強まっている。

 ドイツは昨年まで2年連続の…

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