パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルの治安部隊が、もう一つの自治区ヨルダン川西岸の北部で、過去20年で最大規模とされる軍事作戦を展開し、緊張が激化している。パレスチナの武装組織が、西岸でイスラエルへの攻撃の準備を本格化させているというのが理由だ。何が起きているのか。
イスラエル軍は8月30日、西岸北部ジェニンやトルカレムの難民キャンプなどで、前日夜から「対テロ作戦」を進めていると発表した。難民キャンプに築かれた「テロのインフラ」を破壊し、戦闘員らを殺害するためと説明した。
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作戦が始まってから1週間以上経った6日、AP通信などは、地元住民の話として、治安部隊がジェニンから撤退した、と報じた。ただ、軍は作戦は続けるとしている。
地上作戦と空爆組み合わせ 「水も電気もない」
なぜ西岸の北部なのか。とり…