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セーフキッズジャパンから東京都民間保育協会に寄贈されたライフジャケット

 事故による子どもの傷害予防に取り組むNPO法人「Safe Kids Japan(セーフキッズジャパン)」が子ども用のライフジャケット150着を、保育施設約1200園が加盟する東京都民間保育協会へ寄贈した。毎年起きる水辺の事故を防ぐため、ライフジャケットの貸し出しを保育園で進めてもらうことが目的だ。

 同法人の北村光司理事は「いかにライフジャケットを使ってもらえるかが課題」という。子どもの成長に伴ってサイズアウトするたびに買い替えが必要になるなど、保護者が入手しづらい面がある。「保育園に常備され、貸し出す仕組みがあれば、実効性は高まる」と期待する。

 同協会の土橋一智事務局長が園長を務める保育園では、サイズの異なる数十着のライフジャケットがあり、既に貸し出している。

 土橋事務局長は「毎日、保護者が送り迎えする身近な保育園で、成長に合ったものを貸し出せるのがメリット。事故もなく、『楽しかった』という感想とともに返却されている。そういう環境が大事だと思う」。

 8月1日に行われた寄贈式で、土橋事務局長は「何個かずつをセットにし、協会から、希望する園にあげたい」と話した。

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