ミクニワールドスタジアム北九州で集まった12チームの女子ラグビー選手たち=日本ラグビー協会提供

 7人制ラグビー女子の日本一を決める「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」(朝日新聞社後援)は6、7日に行われる第1戦北九州大会で幕を開ける。

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 7人制ラグビーの五輪競技採用に伴い、2014年に始まったシリーズ大会。第1戦の会場となるミクニワールドスタジアム北九州での開催は初となる。第2戦は埼玉・熊谷、第3戦は三重・鈴鹿、最終第4戦は大阪・花園であり、それぞれの順位に応じた勝ち点の合計が一番多いチームが総合優勝となる。

 5日には出場12チームの代表者による開幕前記者会見があり、前年総合優勝したながとブルーエンジェルスの藤崎春菜主将は「今年もチャレンジャーとして戦っていく」と意気込みを語った。

 ながとには、昨季まで東京山九フェニックスに在籍していた俊足のニア・トリバーらが加入。藤崎主将は「新外国人選手は個のレベルが高い。相手としては怖い印象だったけど、一緒に試合するのが楽しみ」と手応えをにじませた。

 総合2位だった日体大の樋口真央主将は「うちは小さい選手が多いので、組織力と運動量で戦っていく。新入生も加わった新たな日体大で日本一をめざしていく」と話した。

 ナナイロプリズム福岡や日本経済大にとっては初めての地元での大会となる。ナナイロの小笹知美主将は「2月にこのスタジアムで『ナナイロカップ』を開催した時にはたくさんの方が来てくれた。今回も応援の力を背に戦いたい」と誓った。

 7月にパリ五輪を控え、出場が決まっている日本代表候補選手の出場は微妙な状況だが、チームや個々の状況によっては4大会のどこかでプレーが見られる可能性もあるという。

 また、総合優勝が決まる可能性が高い花園大会の最終日(5月26日)が男子のリーグワン決勝と重なることについて指摘されると、日本ラグビー協会の浅見敬子副会長は「今後はそうならないよう、日程を検討している」と話した。(野村周平)

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