昨年11月にあった自動車の世界ラリー選手権（WRC）日本大会「ラリージャパン」で、岐阜県恵那市のコースに車で侵入し、一部のレースを中止させたとして、県警は28日、愛知県東海市名和町の会社員須田真吾容疑者（42）を威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。
県警によると、須田容疑者は昨年11月23日午前10時35分ごろ、恵那市山岡町のコースにワゴン車で侵入し、競技車の進路を塞いでレースを妨害した疑いがある。
レースは市道を封鎖して実施された。現場には立ち入り禁止を示すテープが張られ、大会係員も通行できない旨を須田容疑者に伝えていたが、制止を振り切って侵入。コースを約600メートル逆走し、スタート地点にいた競技車と向かい合う形で停車し、10分ほどその場にとどまり続けたという。
レース参加の43台中6台は出発していたが、その後はスタートできなくなり、中止に。昨年12月にラリージャパンの実行委員会から恵那署に被害届が出され、捜査していた。同容疑者は事件当日にも県警の事情聴取を受けていた。
ラリージャパンは昨年11月21日～24日、愛知、岐阜両県で、主に一般道を利用した「スペシャルステージ（SS）」というコースで実施された。
