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リトアニアのビリニュスで2024年5月26日、大統領選決選投票での勝利を祝うナウセーダ大統領=ロイター
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 バルト3国のリトアニアで26日、大統領選の決選投票があり、現職のギターナス・ナウセーダ氏(60)が勝利した。対立候補のイングリダ・シモニテ首相(49)も同日夜、敗北を認めた。

 リトアニア中央選挙管理委員会によると、決選投票の投票率は49.15%。開票率約98%の時点で、ナウセーダ氏の得票率は74.43%で、24.06%のシモニテ氏を上回った。

 ナウセーダ氏は、民間金融機関のチーフエコノミストやビリニュス大学のビジネス・スクールで准教授を務めた後、2019年の前回大統領選挙に無所属で立候補。決選投票では66%の得票率で33%のシモニテ氏を破り、大統領に就任した。8人が立候補した今回大統領選では、今月12日の第1回投票でも1位だった。

 リトアニアはバルト海に面したロシアの飛び地・カリーニングラードや、ロシアの友好国ベラルーシと国境を接する。22年のロシアのウクライナ侵攻以降、対ロ強硬姿勢を強め、一貫してウクライナ支援の立場を取っている。ナウセーダ氏もシモニテ氏も対ロ強硬姿勢では一致していた。

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 一方、対中関係では両氏とも中国に批判的な立場だが、ナウセーダ氏はより慎重な姿勢をとる。

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