JR東海は18日、岐阜県内で進めるリニア中央新幹線のトンネル3カ所について、工期を2031年7~12月までに変更すると発表した。当初予定していた26年6月から5年1~6カ月遅れる。想定より地質がもろいことなどが要因という。
35年以降となる見込みの東京・品川―名古屋間の開業時期について、影響はない、とJR東海は説明している。
工期の延長を発表したのは、日吉トンネル武並工区(恵那市、瑞浪市)と長島トンネル(恵那市)、駒場トンネル(中津川市)の3カ所。
JR東海は延長の理由について、3カ所とも現場で当初の想定よりもろい地質が続いているほか、「多数の転石がある」(日吉トンネル)、「想定を上回る硬い岩が出現」(長島トンネル)といった事情を説明している。既にそれぞれの地元に対しても説明を済ませたという。
今回の対象には、周辺での水位や地盤の低下が問題となっている日吉トンネル南垣外工区は含まれていない。