会場のシンボルとなる大屋根リングの下に海水が満ちた=2025年3月3日午後、大阪市此花区、ジョナ・エルコウィッツ撮影

 4月開幕の大阪・関西万博に向け、日本国際博覧会協会は17日、開幕前最後の理事会を開いた。低調な入場券販売や建設の遅れが指摘される海外パビリオンの状況などが報告・協議されたが、最近になって新たな問題も相次いで浮上。開幕まで1カ月を切るなか、懸念は今も絶えていない。

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 協会の十倉雅和会長(経団連会長)は同日、大阪市であった理事会後の記者会見で「まさに最後の追い込みだ」と強調し、準備を加速する考えを示した。ただ、この日の会見でも報道陣からは万博が抱える数々の課題への質問が相次いだ。

 協会は前売りの入場券について開幕までに1400万枚の販売をめざしているが、12日現在で約820万枚(約59%)。販売の不振は、公費が投じられた万博の赤字にもつながりかねない。

 この点について十倉氏は、修…

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