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ルワンダ・ジェノサイドから30年を迎え、会見を開いたカガメ大統領=2024年4月8日、キガリ、今泉奏撮影

 ルワンダのヌドゥフンギレヘ外相は5日、米国から強制的に出国させられる移民の受け入れに向けて、米政府と協議中だと述べた。英BBCなどが伝えた。トランプ米政権は不法移民の対策強化を掲げており、移送先を探っている。

 報道によると、ルワンダ政府は、トランプ政権との協議の「初期段階」にあると説明した。ルワンダは以前、英国の前保守党政権と移民の受け入れで合意した経緯がある。英国で政権交代があったことで実現はしなかったが、ヌドゥフンギレヘ氏は「(移民の受け入れ案は)真新しいことではない」と話した。

 アフリカ東部の内陸国であるルワンダは1994年、80万人以上が犠牲になるジェノサイド(集団殺害)を経験した。2000年代以降は、高い経済成長率で復興を果たし「アフリカの奇跡」と呼ばれた。一方、政権は野党への弾圧を繰り返すなど、強権的な手法が国際人権団体から非難されている。

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