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ルワンダのジェノサイドでレイプ被害に遭った母親から生まれた人たち。右から2人目がデビネさん=2024年4月5日、キガリ、今泉奏撮影
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 アフリカ東部のルワンダで起きたジェノサイド(集団殺害)から7日で30年となった。首都キガリで開かれた記念式典には約5千人の市民らが参加し、犠牲者に祈りを捧げた。35歳以下が7割超の国では悲劇の風化が進むが、混乱の中で性暴力を受けた女性やその子どもたちは、今も苦しみを抱えている。

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 式典にはアフリカ諸国の首脳をはじめ、ジェノサイド発生時に米大統領だったクリントン氏も出席した。夜には、市民らがろうそくを模した明かりをともし、80万人超の犠牲者に祈りを捧げた。

 カガメ大統領は、ジェノサイドで自身のいとこが犠牲になったと語り、「ルワンダの悲劇は警告だ。ジェノサイドにつながる分裂と過激主義の流れは放っておけばどこでも起こりうる」と訴えた。

 「ジェノサイドの子」として生まれた人々の苦悩は30年を経ても深刻だ。レイプの被害女性や、その子どもたちを支援するNGO「セボタ」によると、ジェノサイドの際に25万人がレイプに遭い、その結果として3千人以上の子どもが生まれたと推計される。

 「ジェノサイドの呪いは続いている」

 ウワマホロ・デビネさん(29)は、涙をぬぐいながら、言葉を絞り出した。30年前にレイプされた母が身ごもったのが、デビネさんだった。生まれてからずっと、家族や地域の人たちからの扱いは、冷たいものだった。

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