ロシアの干渉が指摘され、5月に大統領選のやり直しが予定されているルーマニアで11日、やり直し前の選挙で首位を獲得した極右のカリン・ジョルジェスク氏の立候補が認められないことが決まった。地元メディアが伝えた。
ロシア寄りの主張を掲げるジョルジェスク氏は昨年11月の大統領選第1回投票で、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を駆使した選挙活動を展開。無名候補から一躍首位に躍り出た。だが12月、ロシアの選挙への干渉が指摘されるなどし、憲法裁判所が選挙を無効と判断していた。
ルーマニアの中央選挙管理局は今月9日、ジョルジェスク氏が「選挙の手続きに違反した」として立候補を却下。同氏は選管の決定に対し憲法裁判所に異議を申し立てたが、憲法裁は11日、訴えを退けたという。