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2019年6月29日、大阪であった主要20カ国・地域(G20)首脳会合中に会談したトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=AP

 米中両国の閣僚級による通商協議が9日、ロンドンで始まる。両国間の関係悪化のきっかけの一つとなった中国によるレアアース(希土類)の輸出規制などをめぐって、双方がどこまで歩み寄れるかが焦点だ。

  • 米中首脳、電話協議の中心はレアアース 規制は合意違反か国際慣行か
  • 難敵中国・EUにトランプ氏不満爆発 関税交渉に日本はどう対応?

 米側からはベッセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表、中国側は何立峰(ホーリーフォン)副首相が出席する。

 両国の閣僚級による通商協議は、5月10、11両日にスイス・ジュネーブで開いて以来2回目。前回はお互いに掛け合った関税の各115%の削減で合意した。90日間の通商交渉の枠組みも設けた。

 だが、こうした対話ムードはその後、霧散した。

 米側が問題視するのは、中国…

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