米中両国の閣僚級による通商協議が9日、ロンドンで始まる。両国間の関係悪化のきっかけの一つとなった中国によるレアアース(希土類)の輸出規制などをめぐって、双方がどこまで歩み寄れるかが焦点だ。
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米側からはベッセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表、中国側は何立峰(ホーリーフォン)副首相が出席する。
両国の閣僚級による通商協議は、5月10、11両日にスイス・ジュネーブで開いて以来2回目。前回はお互いに掛け合った関税の各115%の削減で合意した。90日間の通商交渉の枠組みも設けた。
だが、こうした対話ムードはその後、霧散した。
米側が問題視するのは、中国…