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バチカンで2025年5月12日、メディア関係者らとの会見で出席者と握手するローマ教皇レオ14世=ロイター

 ローマ教皇レオ14世は12日、バチカンで教皇を決める秘密選挙「コンクラーベ」を取材した記者らと会見した。世界各国から集まったメディア関係者ら数千人を前に「自由な選択をできるのは情報を得た個人だけだ」と述べ、言論と報道の自由を守る必要を説いた。

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 バチカンのパウロ6世ホールで同日午前に行われた。レオ14世は現代社会における報道の意義などをテーマに約10分かけて演説。質問の時間は設けられず、演説の終了後はメディアの代表者らと握手を交わした。

 レオ14世は演説の中で、「平和は私たち一人ひとりから始まる。その意味で、私たちのコミュニケーションの方法は根本的に重要だ」と指摘。「言葉とイメージの戦争に『ノー』と言い、戦争というパラダイム(枠組み)を拒絶しなければならない」と訴えた。

 さらに、「真実を伝えようとしたために投獄された記者の釈放を強く求める」と表明。「命を犠牲にしてでも戦争を報道する人々の中に尊厳や正義、人々が情報を得る権利を守る勇気を認める」と述べた。その上で「最も重要な課題はイデオロギーや党派的な愛のない言葉の混乱から抜け出すコミュニケーションを促すことだ」と語った。

 締めくくりには「私たちに必…

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