バチカンのシスティーナ礼拝堂で2025年5月9日、ミサを行うレオ14世(中央)。バチカンメディア提供=ロイター

 第267代ローマ教皇に選ばれたレオ14世(69)の就任ミサが18日、バチカンのサンピエトロ広場で行われる。多様性を重視した改革の一方でカトリック教会の分断を深めたとされる前教皇の路線をどこまで継承するのか。新教皇の方針が少しずつ見え始めている。

 就任ミサは18日午前10時(日本時間午後5時)から始まる。イタリアメディアによると、200の国・地域と国際機関の代表が参加する予定で、新教皇の故郷の米国からはバンス副大統領とルビオ国務長官が出席。日本からは麻生太郎元首相が派遣される。広場周辺には約25万人が集まると見込まれている。

 レオ14世は枢機卿133人が参加した秘密選挙「コンクラーベ」で8日に選出された。新教皇とフランシスコ前教皇の共通点と相違点はすでに表面化し始めている。最初に明らかになった2人の違いは、選出直後にサンピエトロ大聖堂に姿を見せた時の服装だ。

 前教皇は白い法服に鉄製の十…

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