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岐阜高での指導中、野球部員の質問に答えるイチローさん=2024年11月17日、岐阜市、代表撮影
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 「その話を聞いて何日経っても、現実だと思えませんでした」。岐阜高の荒井駿主将(3年)は今でも目を輝かせて振り返る。

 あの伝説のメジャーリーガーが、学校に指導に来てくれるという。

 イチローさん(51)。愛工大名電(愛知)で春夏2回甲子園に出場。プロ野球・オリックスに入団し、首位打者を7度獲得した後、大リーグのシアトル・マリナーズに移籍。首位打者やMVPに輝いた。日米通算4367安打。2019年に引退したが、最多安打はギネス世界記録になっている。20年に高校生や大学生の指導に必要な「学生野球資格」を回復していた。

 きっかけは卒業生がイチローさんに出した依頼の手紙。同校は23年の選抜高校野球大会の21世紀枠候補に選ばれたが、最終的には落選。「元気づけてほしい」という内容だったという。

 イチローさんはそれに快く応えてくれたのだ。

 母校を指揮する八代周士監督(38)も「当日まで『本当なんかな』と思っていました」。知らせを受けて、部員たちに「イチローさんは熱意を持って向き合って下さる。その熱意に見合うチームとして当日を迎えられるようにしよう」と呼びかけた。

 岐阜高は1873年創立の伝…

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