のしのしと力強く歩く風太=2025年4月28日午前9時45分、千葉市動物公園、前田基行撮影
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 背筋を伸ばして2本足で立つ姿で人気者となった千葉市動物公園(同市若葉区)のレッサーパンダ「風太」が5日、22歳の誕生日を迎え、同園でセレモニーがあった。会場となった園内の動物科学館で約350人の来園者が長寿を祝った。

 人間でいえば100歳を超え、国内で飼育されているレッサーパンダでは最高齢。夏を迎え、体調を考慮して展示場に出ない日も多く、セレモニーにも登場しなかったが、レッサーパンダを担当する飼育員の伊藤泰志さん(60)が風太の近況を報告し、「5月に3日間ぐらい体調を崩したが、回復後は展示場に出て、タケノコをバリバリ食べていた」などと話した。

 その後、誕生日プレゼントとして、好物のリンゴやサツマイモなどを盛り合わせた食事を贈る様子が、寝室からモニター映像で中継された。風太は食事が入った器の周りをぐるぐる回った後、リンゴをおいしそうに食べていた。

 風太の一挙一動がモニターに映し出されるたび、会場からは「かわいい」と歓声が上がった。千葉県我孫子市から訪れたパートの間藤貴子さん(59)は「つぶらな瞳や、寝ている姿がかわいい。いつまでも見ていたいです」と映像を見守っていた。

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