パレスチナ自治区ガザ中部のヌセイラト難民キャンプで2024年11月28日、イスラエル軍の攻撃を受けて炎と煙を上げる住宅用の建物。ロイターテレビから=ロイター

 イスラエルと、イスラム教シーア派組織ヒズボラが南部を拠点とするレバノンが停戦で合意したことに、イスラエルが攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザの人々の間では、歓迎と不安の声が入り交じっている。米国はガザでも停戦実現を働きかけるとするが、イスラエル側ではガザとレバノンは別との意見が根強く、先行きは不透明だ。

 ガザ南部ラファに住むリハム・アッサワルヒさん(22)は、朝日新聞通信員の取材に、「私は空腹と寒さと恐怖の中で暮らしているけれど、同時にレバノンの人々の幸せも願ってきた。だから、停戦は本当にうれしい」と話す。ガザでの停戦について、「実現のための努力を誰にも妨害させず、これ以上の犠牲者を出さないために、各国の尽力が不可欠だ」と訴えた。

 南部ハンユニス在住のララ・ユーセフさん(19)は、ガザでの戦闘も終結に向かうことを期待する。「血も、飢えも、もう十分。私たちは平和な暮らしがしたい。学校に行きたい。それだけだ」と話した。

■ガザ戦闘の停戦協議、再開?…

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