【動画】レバノンでイスラエルによる空爆続く タアラバヤの様子=ロイター

レバノンのベイルート郊外で2024年9月23日、イスラエル軍の空爆の現場でがれきを撤去する作業員たち=AP

 イスラエル軍からのイスラム教シーア派組織ヒズボラを標的とした空爆により、拠点であるレバノンでの死者数は24日に558人に達しました。このうち4分の1近くを子どもや女性が占めています。米CNNが米当局者の見方として、昨年10月以降、中東全域を巻き込む地域紛争に「最も近づいている」と報じるなど、緊張が高まっています。

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■■■9月25日(日本時間)の動き■■■

レバノン政府、空爆からの避難所に学校など開放 2万6千人受け入れ可能に

 イスラエル軍による連日の空爆を受け、レバノン政府は24日、学校など89施設を一時避難所として開放した。ロイター通信が報じた。2万6千人以上の受け入れができるようにしたという。AFP通信によると、レバノン政府は学校や大学を今週末まで閉鎖することを決めた。

イスラエルがレバノン首都を空爆、ヒズボラ幹部を殺害と発表

 イスラエル軍は24日、レバノンの首都ベイルートへの空爆を実施し、対立するイスラム教シーア派組織ヒズボラのミサイル・ロケット部隊の幹部を殺害したと発表した。

 イスラエルのガラント国防相は同日、軍の訓練を視察し、「ヒズボラは、指揮系統、戦闘員、戦闘手段において一連の打撃を受けた。我々はさらなる攻撃を準備している」と語った。

 一方、ヒズボラは同日のSNSへの投稿で、イスラエル北部の軍事基地などに数十発のロケット弾を発射したと主張した。

■■■9月24日(日本時間)の動き■■■

「子どもたちが攻撃にさらされている」 ユニセフ担当者訴え

 ユニセフ(国連児童基金)のレバノンの担当者は24日の記者会見で、イスラエル軍の空爆で、23日の1日だけで少なくとも35人の子どもが死亡したと報告した。過去11カ月にレバノンでの戦闘で死亡した子どもは合計22人で、「11カ月(の間に起きたこと)が1日で起きた」と事態の深刻さを強調した。

 また、24日にはレバノン全国の学校が休校になり、子どもたちは自宅で恐怖におびえていると報告した。

 担当者は「こうして話している間にも、数え切れないほどの子どもたちが絶え間ない攻撃にさらされている」とし、即時の緊張緩和を訴えた。

レバノンの死者558人に 50人の子どもも犠牲に

 イスラエル軍によるレバノン…

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