ウクライナとロシアの両政府は14日、相手側の捕虜となった103人が自国に帰還したと別々に発表した。アラブ首長国連邦(UAE)が仲介する交渉で捕虜交換が成立したという。ロシア国防省は、この日帰還したロシア兵103人は、ウクライナの越境攻撃が8月から続くロシア南西部クルスク州で捕虜になった兵士だとしている。
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ウクライナ政府の捕虜問題調整本部は、自国に帰還した103人について、うち69人が2022年春にロシア軍が激しい包囲攻撃の末に占領した東部ドネツク州の港湾都市マリウポリで任務につき、その中の31人は市内で最後の激戦地になった製鉄所「アゾフスターリ」の防衛隊員だったとしている。
ウクライナ側は13日にも、ロシア側に捕らわれていた民間人と捕虜の兵士ら計49人がウクライナに帰還したと発表していた。