ウクライナの越境攻撃が続くロシア南西部クルスク州のスミルノフ知事代行は28日、クルスク原発があるクルチャトフへの立ち入りが規制される、とSNSで明らかにした。「ウクライナ軍が原発への攻撃を企てている」と印象づけることを狙っている可能性がある。
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タス通信によると、「対テロ作戦」本部の決定で、29日から導入される。住民が町に入るには登録や通行証が必要になる。ウクライナ軍はクルスク原発から数十キロの地点まで迫っているとみられ、「さらなる安全対策のため」としている。
ウクライナ軍の越境攻撃は6日に始まり、ウクライナ側は1294平方キロの100集落を制圧したとしている。ロシア側は、ウクライナ軍がクルスク原発の攻撃も試みている、と主張。27日には、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が安全対策などを協議するため、この原発を訪れていた。