モスクワのクレムリンで2025年6月22日、5~11年生用の歴史教科書の編集者との会合に出席するプーチン大統領。スプートニク提供=ロイター

 ロシア下院は22日、「過激派」の関連サイトをインターネットで検索して閲覧した場合などに、罰金を科す法案を賛成多数で可決した。上院を通過し、プーチン大統領の署名後、施行される。ロシアの反政権派指導者だった故アレクセイ・ナワリヌイ氏やLGBTQ(性的少数者ら)を検索・閲覧しただけで処罰される恐れがあり、取り締まりの乱用を懸念する声も出ている。

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 法案によると、検索・閲覧の禁止対象となるのは、法務省の「過激派資料」に含まれているもの。ロシアメディアによると、約5500にのぼる。

 関連するサイトの多くは、すでに当局が接続を遮断したとみられるが、外国のサーバー経由で「抜け穴」的にネットにつなぐ「VPN」を使った接続は可能で、こうした手法も違法となる。

 検索・閲覧した場合、個人の罰金は3千~5千ルーブル(約9千円)。違法な資料の閲覧を許したVPN事業者には、最大で50万ルーブル(約93万円)の罰金となる。

 従来は当局が「違法」とみな…

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