ロシアの通信当局は13日、国内で12歳以上の8割が利用者とされるメッセージアプリ「ワッツアップ」などの通話機能を制限したと発表した。「特殊詐欺の防止」を目的としているが、国家プロジェクトとして進める国産アプリへの移行を促し、言論統制を強化する狙いがあるとみられる。
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発表で通信当局は、外国製の「ワッツアップ」と「テレグラム」は「ロシア国民を欺き、金をゆすり、テロに勧誘する主な通話に使われている」と主張。運営企業に対策を求めたが無視されたため、「犯罪対策として一部通話機能の制限を導入している」と説明した。
ロシアの報道によると、ワッツアップは12歳以上のロシア人の8割、テレグラムも同7割が利用する人気アプリで、社会に衝撃が広がっている。
外国アプリへの規制強化には、国産のメッセージアプリ「MAX」の利用を増やす狙いも透けて見える。
MAXは3月に利用が始まり…