【動画】モスクワの中心部を走る配達ロボット
ロシアでロボットが「働き手」として注目されている。ウクライナの戦線に多くの兵士を送り込んでいる影響などで、労働者不足が深刻化しているためだ。モスクワでは、ネット通販で注文された商品を運ぶ配達ロボットが浸透しつつある。プーチン政権は企業のロボット活用を後押しするが、課題もあるようだ。
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5月、高層ビルが立ち並ぶモスクワのビジネス街「モスクワ・シティー」。信号が青に変わると、車輪がついた縦70センチ、横60センチ、高さ60センチほどの箱形の物体が横断歩道を渡り始めた。検索エンジンなどを手がけるロシアのIT大手、ヤンデクス社の配達ロボットだ。
同社などによると、2019年に開発され、モスクワ中心部など一部の区域を対象に、同社の通販サイトで注文された食品などを市民に届けている。内蔵のカメラやセンサーを使うことで信号を守ったり、歩行者をよけたりすることができ、歩道を時速8キロほどで走る。
人間とロボで「役割分担」
モスクワ・シティーの路上で…