ウクライナ侵攻が長期化する中、ロシアが兵士の確保に躍起になっている。当局はロシア国籍を取得した約1万人の移民を「強制的」にウクライナに派遣したほか、容疑者には刑罰免除と引き換えにウクライナ行きを勧めるなど、「人権軽視」の姿勢への懸念が強まっている。
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ロシア連邦捜査委員会のバストルイキン委員長は27日、法曹関係のフォーラムで、「ロシア国籍を取得したが、軍に登録したくない」という3万人以上の移民を拘束し、うち約1万人をウクライナ侵攻に送ったと明らかにした。
ロシアは侵攻長期化で深刻な兵士不足に直面している。2022年9月に予備役兵を対象にした30万人規模の部分動員を決めたが、大勢の若者が国外に脱出するなど社会不安が広がった。
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