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モスクワで2025年4月10日、会議に参加するプーチン大統領。スプートニク提供=ロイター

 ロシア外務省は4日、2019年に失効した米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約に代わり、自主的に実施していたとする地上発射型の中距離ミサイルの配備凍結を終了すると発表した。

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 ロシアはその理由として、米国などが凍結に応じなかったと批判している。ただ、ロシアは昨年、新型の中距離弾道ミサイルをウクライナ侵攻で使用しており、事実上、「凍結」はすでに終わっていた。

 ウクライナ侵攻をめぐっては、ロシア側の主張に一定の理解を示してきたトランプ米大統領が最近、ロシアへの不満を募らせている。トランプ氏の就任後、ロシアも米国批判をしばらく控えていたが、今回の動きにより、米ロの緊張が、さらに高まるおそれがある。

 ロシア外務省は声明で、ロシアの凍結宣言にもかかわらず、米国と同盟国が、欧州やアジアへの中距離ミサイルの配備を進めていると批判。新たな脅威に対抗するため、「もはや自己規制に縛られない」と主張した。

 トランプ氏は今月1日、ロシ…

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