ウクライナ北東部ハルキウで2025年4月23日、ロシアのドローン攻撃の現場で活動する消防士。ウクライナ非常事態庁提供=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は23日、軍事産業委員会で、2024年はロシア軍へのドローン(無人機)の供給数が150万機以上になったと明らかにした。23年の10倍以上になる。ロシアのウクライナ侵攻では、ドローンが戦場で重要な役割を担っており、さらに増産や開発を進める考えも示した。

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 プーチン氏は「様々なタイプのドローンが150万機以上納入され、毎日、約4千機が前線に送られている」と発言。「現在は、ドローンが戦闘での成功の重要な要素の一つになっている」として、増産や開発を促進する必要性を強調した。

 ウクライナ侵攻では、ウクライナ軍が当初から偵察や攻撃にドローンを活用。ロシアはイランからドローンを調達する一方、ドローンの生産拡大を急いでいた。

 ロシア軍はミサイルと並ぶ攻撃手段に使うほか、昨年夏から、ウクライナの防空システムの機能低下や住民の不安拡大を狙う「おとりドローン」も増やしている。

 プーチン氏は、兵器や電子戦…

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