モスクワで2024年4月23日、ロシア当局による拘束が続くなかで裁判所に出廷した米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシュコビッチ記者=AP

 トルコ政府は1日、同国の仲介のもと、米国とロシアなど7カ国が受刑者ら26人の交換を実施したと発表した。スパイの罪でロシアで禁錮16年の実刑判決を受けた米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシュコビッチ記者も含まれるという。ロイター通信は「冷戦後、最も大規模な受刑者交換」と報じている。

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 発表によると、米ロのほかドイツやポーランド、スロベニア、ノルウェー、ベラルーシも受刑者交換に加わった。ロシアに10人、ドイツに13人、米国に3人が引き渡される。ゲルシュコビッチ記者のほか、元米海兵隊員のポール・ウィランさん、ロシア野党指導者のイリヤ・ヤシン氏、ロシア連邦保安局(FSB)の工作員で、チェチェン紛争の元戦闘員を殺害したとしてドイツで終身刑を言い渡されたワジム・クラシコフ受刑者らも対象に含まれるとしている。

 ロシア国営タス通信などは、航空機の飛行状況を提供する「フライトレーダー24」の情報から、以前にあった交換で使われたロシア政府の航空機が飛行していると報じた。

 ロシアの独立系メディアは…

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